こんにちは、ビヨウシツトリコの初田です(^^)
今日はちょっと変わったお話を。
美容の話ではなく、僕が最近すっかりハマってしまった漫画――
峰浪りょうさんの『少年のアビス』について。
全18巻の中でも、特に印象に残った3冊をピックアップしてご紹介します。
重くて、切なくて、でも“目が離せない”物語。
読んだことがない方にこそ、ぜひ手に取ってほしいです。
オススメその1 第1巻:すべてはここから始まる
地方の町で息苦しい日々を過ごす主人公・黒瀬令児。
学校も家も息苦しく、何をしても出口が見えない。
そんな令児の前に現れるのが、かつて人気アイドルだった青江ナギ。
この出会いのシーンが、静かで、それでいて心をざわつかせます。
“生きること”と“死ぬこと”の境界がふっと揺らぐような空気感。
この第1巻で、読者は一気に作品の世界へ引き込まれます。
「ここまで重たいのに、なぜか美しい」――そんな感覚を味わえる序章です。
オススメその2 第7巻:人間の弱さと愛しさが交差する
この巻では、登場人物たちの心がいよいよ崩れ始めます。
愛、依存、罪悪感。どの感情も本音で、誰もが“悪者”になれない。
特に印象的なのが、令児の母とのやり取り。
読んでいると、ただの親子の会話ではない“何か”が胸に刺さります。
きっと多くの人が、「自分にもこういう瞬間があった」と感じるはず。
7巻では、きれいごとではない“人間のリアル”が描かれていて、
読んだ後はしばらくページを閉じたまま、考え込んでしまいました。
オススメその3 第18巻:終わりなのに、なぜか救われる
最終巻。
長く続いた“閉ざされた町”の物語が、ついに静かに幕を下ろします。
令児もナギも、もうあの頃の2人ではありません。
この話は「結末をどう受け取るか」で印象がまったく変わります。
絶望に見える人もいれば、希望を感じる人もいる。
苦しくて、怖くて、それでも最後まで読んでよかった。
そんな気持ちになるのが、この最終巻のすごさです。

この漫画は“優しくない”物語です。
でも、誰もが一度は感じたことのある「どうしようもなさ」を
丁寧に描いてくれています。
たまには、ヘアケアの話じゃなくて、
心のケアになるような一冊を。
『少年のアビス』、ぜひゆっくり時間をとって読んでみてください。
夜、静かな部屋で読むと、心にずしんと響きますよ。

