「前と同じでお願いします」と言われるたび、少し複雑な気持ちになります。
安心して任せてもらっている感覚と、変わっていないことへの不安が、同時に来るからです。
仕事を続けていると、成長や変化を求められる場面が増えます。
新しいことをしていないと、止まっているように感じてしまう。
その感覚は、経営していると特に強くなります。
一方で、お客様の生活は、こちらが思うほど頻繁には変わりません。
忙しい時期もあれば、余裕のない時期もある。
そんな中で「前と同じでいい」と言われることは、変化よりも安定を求められているということかもしれません。
信頼関係は、こちらの成長意欲と、お客様の安心感の間で揺れるものだと感じます。
どちらかに寄り過ぎると、少しずつズレが出る。
他業種の方と話していても、「変え過ぎて離れた」という話をよく聞きます。
良かれと思っての変化ほど、伝わりにくいこともあります。
「前と同じ」をどう受け取るか。
それを停滞と見るか、信用と見るかで、向き合い方は変わる。
まだ迷いはありますが、最近は少しずつ、後者として受け取れるようになってきました。


