昔、メーカーさんに言われたことがあります。
「初田さん、もっと商品すすめないともったいないですよ。」
たしかに、すすめれば売れます。
でも、どうしても強く言えないんです。
「今お使いのものが気に入っているなら、それで大丈夫ですよ。」
気づけばそんな言葉が先に出てしまいます。
あるお客様に聞かれました。
「なんでそんなに押さないん?」
うーん…と考えて、こう答えました。
「合わなかったときに、僕が悲しいからです。」
その方は笑って、
「変な人やな」と言いながら買って帰られました。
売ることが目的になった瞬間、
関係が少し変わる気がしているんです。
もちろんお店ですから、数字も大事です。
でも、長く通ってもらえることのほうが、
僕にはずっと重たい。
結果的に続いているのは、
たぶん“売らない姿勢”のおかげかもしれません。


