昔、メーカーさんに言われたことがあります。「初田さん、もっと商品すすめないともったいないですよ。」 たしかに、すすめれば売れます。でも、どうしても強く言えないんです。 「今お使いのものが気に入っているなら、それで大丈夫ですよ。」気づけばそんな言葉が先に出てしまいます。 あるお客様に聞かれました。「なんでそんなに押さないん?」 うーん…と考えて、こう答えました。「合わなかったときに、僕が悲しいからです。」 その方は笑って、「変な人やな」と言いながら買って帰られました。 売ることが目的になった瞬間、関係が少し変わる気がしているんです。...
「昨日は気にならなかったのに、今日は目立つ」ってありますよね。これは白髪が急に増えたわけではなくて、分け目の流れと光の角度が噛み合っただけ、ということが多いです。原因がわかると早いです。分け目は、乾かし方・前髪の動き・その日の湿度で、見え方が変わります。 だからトリコで試着するときは、まず“いつもの分け目”を作ってもらってから始めます。THE...
レイヤーって、実は少し難しいカットです。 軽くしたいからといって入れすぎると、パサついて見えたり、まとまりにくくなったりします。 逆に控えめすぎると、せっかくのミディアムが動かず、重たく見えてしまうこともあります。 今回のスタイルは、その“ちょうど間”を意識しました。 毛先は軽さを出しつつ、表面は薄くなりすぎないように調整しています。巻いたときに自然な動きが出るよう、質感を細かく整えています。 私は、「美容室の仕上がりがピーク」にならないように心がけています。 家で巻いても再現しやすいこと。乾かすだけでもまとまりが出ること。...
美容師になりたての頃、正直に言うと、技術のことしか頭にありませんでした。カットがうまくなりたい。カラーで驚かせたい。とにかく「できる美容師」になりたかったんです。 ある日、長く担当していたお客様に言われました。「先生、今日もありがとう。」 その瞬間、少しだけ違和感があったんです。僕は先生ではない。技術を教えているわけでもない。でも、その方は本気でそう呼んでくださっていました。 帰り際に、その方がぽつりと。「ここに来ると、ちょっと元気出るねん。」 そのとき初めて、ああ、美容室って髪だけじゃないんやなと思いました。...
根元が気になり始めた時、すぐに染めるのももちろん良い選択です。でも、予定が詰まっていたり、髪や頭皮の状態的に「今は負担を増やしたくない」時もありますよね。私は、そういう“間の期間”をどう穏やかに過ごせるかも、技術の一部だと思っています。 THE Cutifulのシールエクステはマジックテープ式で、分け目やトップの見え方を整えたい時に使えます。トリコでは試着とエクステカットが無料なので、「つけた感じが気にならないか」「自分の髪色に馴染むか」をその場で確認できます。ここが安心材料で、初めての方ほど大事にしたい部分です。...
春休みのタイミングで、髪を少し変えたいと考える方が増えてきます。 ただ、「大きく変えるのは少し不安」という声も多く、その中でご提案することが多いのが、今回のような“さりげない変化”です。 長さは大きく変えずに、毛先に軽さを出すことで動きが出やすくなり、見た目の印象が少し柔らかくなります。 また、明るさも一気に上げるのではなく、自然に抜けたようなカラーにすることで、派手になりすぎず雰囲気を変えることができます。 私は、季節の変わり目こそ「無理のない変化」が大切だと思っています。生活に馴染みながら、少しだけ気分が変わる。...
分け目の白っぽさやプリン感って、毎日同じテンションで気になるわけじゃないですよね。朝は「まあ大丈夫」だったのに、昼の窓際や車のミラーで急に目に入る。原因がわかると早いです。分け目は光が当たりやすく、毛流れが固定されやすいので、色の差が“線”になって見えやすいんです。 トリコで扱っているグラント・イーワンズのシールエクステ(THE...
「ショートにしてみたいけれど、似合うか不安で…」 初めて担当させていただく方から、よくいただくご相談です。ショートヘアは長さが短い分、シルエットやバランスがとても大切になります。 今回のスタイルは、横から見たときの丸みと、襟足の収まりを意識してカットしています。トップに自然なボリュームが出るようにしながら、首まわりはすっきりと。メリハリをつけることで、横顔がきれいに見える形をつくっています。...
「全体を明るくするのは少し抵抗があるけれど、雰囲気は変えたい」 初めてご来店くださる方から、よくいただくご相談です。大きな変化よりも、“自然に垢抜けたい”という気持ち。とてもよく分かります。 今回のスタイルは、細めに入れたハイライトで立体感を出しています。ベースは落ち着いたブラウン。そこにやわらかい明るさを重ねることで、動きと透明感が生まれます。 太くは入れず、あくまで自然に。髪を下ろしているときはなじみ、光が当たったときや動いたときに表情が出るバランスを大切にしました。...
「全体を明るくするのはまだ不安。でも何か変えたい。」 20代のお客様から、よくいただくご相談です。ブリーチに興味はあるけれど、派手になりすぎるのは避けたい。そんな気持ちはとても自然だと思います。 今回のデザインは、顔まわりだけに明るさを入れたインナーカラーです。ベースは落ち着いた暗めのトーンに整えているので、普段は自然に馴染みます。耳にかけたり、軽く巻いたときにだけ色味が見えるバランスにしています。...
「全部明るくするのは少し不安だけど、雰囲気は変えたい」カウンセリングで、そんな声をよく聞きます。 今回のスタイルは、根元は落ち着いたカラーを残し、毛先に向かって自然に明るくなるグラデーションデザインです。境目がはっきり出ないように調整することで、派手さよりもやわらかさを意識しています。 私は、カラーを提案するときに“その人が続けられるかどうか”を大切にしています。...
「オレンジって派手に見えませんか?」 カウンセリングで、そう聞かれることがよくあります。確かにビビッドなイメージを持たれることもありますが、色味や明るさの調整次第で、ぐっとやわらかく見せることができます。 今回のスタイルは、明るすぎないオレンジブラウン。光に当たったときに自然なツヤが出るよう、ほんの少し赤みを残しながら調整しています。ショートボブの丸みと相まって、強さよりもあたたかさが出るバランスです。 私は、カラーを提案するとき「似合うかどうか」だけでなく、その人が気負わずに過ごせるかどうかを大切にしています。...












