夏の朝は、髪に時間をかけるのが少し大変です。
ドライヤーをするだけで汗をかく。アイロンを持つとまた暑い。せっかく整えても、外に出ると湿気で戻る。毎朝この繰り返しだと、髪をきれいにしたい気持ちより、早く終わらせたい気持ちが勝つ日もあります。
新規のお客様のカウンセリングでも、「朝、何分くらい髪に使えますか?」と聞くことがあります。少し変な質問に感じるかもしれませんが、ここは大事です。毎朝15分かけられる方と、5分で出たい方では、カラーもカットもケアも提案が変わります。
先日のお客様は、「朝は本当に時間がないので、結ぶ前提で考えたいです」と話してくださいました。そこで、下ろした時だけでなく、結んだ時の表面や顔まわりも確認しながら整えました。カラーは明るすぎると褪色後にパサついて見えやすいので、ツヤが出やすいブラウンベージュに。忙しい朝でも疲れて見えにくい色を意識しました。

夏のヘアケアは、頑張る量を増やすより、頑張らなくても見える状態を作ることが大事だと思っています。カットで収まりを作る。カラーでツヤを足す。乾かす前にミルクをつける。朝は表面だけ整える。全部を完璧にしなくても、ポイントを押さえるだけで印象は変わります。
乾かし方は、毛先より根元からです。特に耳後ろと後頭部の内側は乾き残りやすい場所。ここが湿ったままだと、翌朝広がりやすくなります。逆に根元が整っていると、毛先は手ぐしでもまとまりやすいことがあります。
商品を選ぶ時は、朝に使うものと夜に使うものを分けてもいいです。夜はミルクで保湿、朝は軽いオイルで表面を整える。夏は重く見えやすいので、つけすぎないことも大切です。仕上げの時に「この量で足ります」と実際に手のひらで見てもらうと、家でも再現しやすいです。
髪型は、生活に合ってこそ続きます。新規で来てくださる方にも、きれいに見えるだけでなく、朝の自分が少し助かる髪を提案したいです。

