こんにちは、米谷です。
お客様がお帰りになる時のひと言が、意外と心に残ることがあります。
「軽くなりました」
「明日から乾かすの楽そうです」
「今日は来られてよかったです」
何気なく言ってくださる言葉ですが、その一言で、その日の施術が少し答え合わせできたような気持ちになります。
美容室では、仕上がった瞬間のきれいさももちろん大切です。
でも私は、帰り際の表情や言葉もかなり見ています。鏡の前では少し緊張していた方が、受付でふっと笑ってくださったり、上着を着ながら髪をもう一度触ってくださったり。そういう小さな動きに、安心していただけたかどうかが出る気がします。
先日、子育て中のお客様が「今日は髪を切りに来たというより、少し休みに来た感じでした」と言ってくださいました。
その言葉がとても印象に残っています。忙しい毎日の中で、美容室に来る時間を作るのは簡単ではありません。家族の予定、自分の仕事、体力。いろいろ調整して来てくださっていると思います。
私自身も40代になり、髪や肌の変化だけでなく、時間の使い方について考えることが増えました。
自分のための時間は、つい後回しになります。だからこそ、美容室で過ごす時間が「やらなきゃいけないこと」ではなく、「来てよかった時間」になればいいなと思っています。
施術の最後には、家での扱い方をできるだけ簡単にお伝えします。
乾かす順番、オイルの量、結ぶ時の顔まわり。たくさん言いすぎると覚えきれないので、その方にとって一番大事そうなことを一つか二つに絞るようにしています。結局、続けられないと意味がないんですよね。
この前も「全部はできないと思います」と正直に言ってくださったお客様がいました。私は、それでいいと思います。毎日完璧にできる人ばかりではありません。無理のない範囲で、少し扱いやすくなる方法を探す方が現実的です。
帰り際に髪を触って、少し笑って帰っていただける。
その瞬間があるから、また丁寧に準備しようと思えます。初めての方にも、緊張しすぎず過ごしていただけるよう、ゆっくりお話を聞かせてください。


